-1906-明治39年
農商務省月寒種牛牧場の開設
現在のさっぽろ羊ヶ丘展望台がある羊ケ丘の地域が、牧場として開拓されたのが明治39年でした。農商務省から初代場長として指名された岩波六郎氏が滝川と札幌近郊の羊ケ丘の地域を選定し、月寒種牛牧場を設立しました。月寒種牛牧場は、以後、月寒種羊場や農林省月寒種畜牧場と発展し、牛や豚、綿羊などの研究施設として運営されました。
明治39年(1906)農商務省月寒種牛牧場として開拓されました。
羊ケ丘は「農研機構北海道農業研究センター」の農業研究用地、「札幌ドーム」そして
「さっぽろ羊ヶ丘展望台」で運用管理しており現在でも雄大な景色と牧歌的な風景が残っています。
さっぽろ羊ヶ丘展望台の誕生までの歩み
-1906-明治39年
農商務省月寒種牛牧場の開設
現在のさっぽろ羊ヶ丘展望台がある羊ケ丘の地域が、牧場として開拓されたのが明治39年でした。農商務省から初代場長として指名された岩波六郎氏が滝川と札幌近郊の羊ケ丘の地域を選定し、月寒種牛牧場を設立しました。月寒種牛牧場は、以後、月寒種羊場や農林省月寒種畜牧場と発展し、牛や豚、綿羊などの研究施設として運営されました。
-1944-昭和19年
「羊ケ丘」が地名として地番整理されました。
-1950-昭和25年
農林省北海道農業試験場畜産部の運営が開始
農林省北海道農業試験場畜産部として改めて運営が開始され、寒地の家畜や飼料作物、牧草の品種改良など、畜産に関する幅広い試験研究を行うようになりました。
-1952-昭和27年
農林省北海道農業試験場畜産部より入場制限の申し入れ
「農林省北海道農業試験場」は、戦前から札幌の名勝地として知られていましたが、戦後は見学者(観光客)が増加し、本来の目的である試験研究に支障を及ぼす状況となったため、やむなく入場を制限することとなりました。
-1959-昭和34年
9月18日 羊ヶ丘展望台開設
文人、著名人が数多く訪れた名勝地を閉鎖し、観光名所を消滅させてはいけないということで、札幌市、豊平町、札幌観光協会は試験場と協議を重ねました。昭和34年5月15日に、札幌観光協会、豊平町長、交通運輸、ホテル、旅行業者の代表者による農林省北農試畜産部参観施設運営委員会(会長 原田与作・札幌観光協会会長)を組織しました。新たに見学のための道路を福住側から設け、一定の場所から景観と羊の放牧を見られるようにし、試験場の業務に支障をきたさないようにすることで、昭和34年9月18日、北海道農業試験場用地の一部、現在の地に羊ヶ丘展望台が出来ました。
施設の充実化
-1962-昭和37年
羊ヶ丘展望台整備事業のスタート
3カ年計画で、入場ゲートやトイレ、展望台周辺の造園や駐車場の整備など一連の環境整備が行われ、現在の羊ヶ丘展望台施設の基礎が築かれました。
-1964-昭和39年
レストハウス(テラス)新設
昭和37年から続く整備事業の締めくくりとして、テラス付のレストハウスを建設しました。
レストハウスでは、飲食の提供や、お土産品を販売する売店が設置されました。
-1965-昭和40年
羊ヶ丘運営委員会を解散し、羊ヶ丘展望台が札幌観光協会の管理運営する施設となりました。
-1969-昭和44年
開設10周年記念行事
昭和34年の開設から10年を経たことにより、開設10周年記念行事を9月28日に実施しました。
<昭和44年当時の羊ヶ丘展望台風景>
-1971-昭和46年
冬期営業が始まりました。
-1972-昭和47年
オーストリア館移設
1972年札幌オリンピックの真駒内プレスセンター入り口にオーストリアが建造した、山小屋風の三角屋根の「オーストリア館」は、オーストリアのスキー産業PRと、オーストリアと札幌市民との交流を目的とする場として総工費7千万円で建てられたもので、史上初のアルペン三冠王トニー・ザイラーやヨーデル合唱団が華やかにPRし、オリンピックの観客を楽しませました。オリンピック終了後は解体予定でしたが、存続を望む声が多かったことから、札幌観光協会が管理運営する羊ヶ丘展望台に移設することになりました。
-1976-昭和51年
クラーク博士像建立
昭和51年4月16日、北大開基100年およびアメリカ合衆国の建国200年祭を記念して、ウィリアム・スミス・クラーク博士銅像『丘の上のクラーク』除幕式を執り行いました。この日は、クラーク博士が100年前に当時の教え子たちに向けて「ボーイズ・ビー・アンビシャス」と別れの言葉を告げた日でした。
-1984-昭和59年
羊ヶ丘ウェディングパレス開館
昭和59年2月、当時は国内でも数か所でしか実現出来なかったチャペルウェディングが出来る施設を羊ケ丘に建設しました。北海道の大自然の中で挙式したい、という道外カップルの夢をかなえようと計画され、実際に道内外から多くの挙式申し込みや先駆的事例として国内の市町村等から数多くの視察がありました。平成に入り、挙式数が急増したため、パレス本館横に、パレス新館を建設しました。
-1985-昭和60年
羊ヶ丘レストハウス建設
羊ケ丘の自然景観にマッチした3階建ての洋風レストランを建設しました。1階は団体用、2階はジンギスカンを主体とした一般観光客用、3階は宴会ホールとして機能しました(現在の3階は、講演などを行うクラークホールに改称しています)。
-1999-平成11年
新館「羊ヶ丘ウェディングパレス」建設
羊ヶ丘展望台40周年を迎えリニューアル事業として「新館羊ヶ丘ウェディングパレス」建設が計画され、平成11年12月21日洋風3階建ての新館が竣工しました。ロンドンから直輸入のパイプオルガンやステンドグラス、3階の屋上からは市内が一望できる展望スぺース、前庭には噴水のある広場を造成し、来場者の憩いの場となっています。
※現在は、「札幌ブランバーチ・チャペル」としてワタベウェディング株式会社により運営されています。
-2001-平成13年
さっぽろ雪まつり資料館開館
昭和25年、わずか6基の雪像で始まったさっぽろ雪まつり。現在では規模・内容ともスケールアップし、平成30年2月で第69回を迎えました。さっぽろ雪まつり資料館は、過去さっぽろ雪まつりの貴重な資料を後世に引きつぐ目的でオープンしました。結婚式場として利用されていた建物を活用したユニークな資料館で、初回から現在までのポスターやパンフレット、雪像模型など、総数500点以上を展示しています。
-2005-平成17年
「ラベンダー畑」の造成
レストハウス裏手側に「ラベンダー畑」を造成。年々充実し、現在おかむらさき種1500株を植え、見ごろとなる7月には観光客に人気のスポットとして定着しています。